【イタチとは】見つけたらどうする?特徴や生態、被害、駆除・対策方法を解説

屋根裏に何かが住みついているみたいで怖い

イタチを見つけたらどうしたらいいの?

イタチってどんな動物?

こんなお悩みはありませんか。

イタチは体長約30cmで家屋の屋根裏などに住みつく動物です
もしイタチを見つけても、近づいたり、さわったり、エサをあたえたり、捕まえたりしてしてはいけません。
屋根裏などに気配を感じたり、イタチを見つけたら、すぐに駆除業者へ相談してください

イタチ

なぜならイタチが自宅の屋根裏に住みついていると、排泄した糞尿から健康被害の原因になったり、建物にも被害をあたえるからです。
ただ、たとえ自宅が被害にあっているとしても、イタチを無許可で捕獲することは犯罪になってしまいます。
このためイタチの生態や法律の知識を持った駆除業者へ依頼することで、リスクなくイタチの被害を解決させることができます

この記事では、イタチの特徴や生態、被害、駆除・対策方法などについて解説します。

記事を読み終えると、イタチについて理解でき、イタチの被害を解決させることができます。

目次

【生息地】ニホンイタチは日本全国、チョウセンイタチは西日本に多い

日本ではニホンイタチ、チョウセンイタチの2種類がおもに生息しています。

以下もイタチ科の動物です。
アナグマは少し大きいですが、それ以外は見た目が似ているので、ポイントを知っていないと見分けることが難しいです。

  • テン(ホンドテン)
  • ミンク(アメリカミンク)
  • オコジョ
  • フェレット
  • アナグマ

ニホンイタチ

イタチ
ニホンイタチ

ニホンイタチは日本では本州、四国、九州に生息していましたが、ネズミ駆除の目的で北海道や沖縄などの離島に持ち込まれ、それが拡大し全国で生息するようになりました。

オスのみが鳥獣保護法の狩猟対象でメスは捕獲禁止です。

引用:環境省生物多様性センター『日本の動物分布図集』

チョウセンイタチ

チョウセンイタチ

チョウセンイタチは中国大陸に生息していたものが朝鮮半島をとおって、毛皮やネズミ駆除の目的で持ち込まれました。
西日本に多く生息していますが、現在は東日本にも広がっています。

チョウセンイタチ
引用:環境省生物多様性センター『日本の動物分布図集』

【見た目】体長約30cmで細長い体形 目のまわりが黒いのが特徴

大きさ

イタチの体長は尻尾を含めて約30cmです
アライグマやハクビシンとくらべ小柄で細長い体型をしています。
オスにくらべメスの大きさが極端に小さいです。

ニホンイタチにくらべてチョウセンイタチがひとまわり大きいです。
尾の長さが、体の長さ(頭胴長)の半分以上あればチョウセンイタチ、半分以上なければニホンイタチと見分けます。

ニホンイタチチョウセンイタチ
イタチ
頭胴長[オス] 27~37cm
[メス] 16~25cm
[オス] 28~39cm
[メス] 25~31cm
尾長[オス] 12~16cm
[メス] 7~ 9cm
[オス] 16~21cm
[メス] 13~16cm
体重[オス] 290~650g
[メス] 115~175g
[オス] 650~820g
[メス] 360~430g
茶褐色、赤褐色山吹色

特徴

体は山吹色(赤みを帯びた黄色)で目のまわりが黒いのが特徴です。
警戒すると肛門から強い悪臭(おなら)を噴出することで外敵から身を守ります。

引用元:防除研究所

【生態】夜行性で雑食、繁殖は4~5月頃

行動

イタチは夜行性で、昼間は家屋の屋根裏などのねぐらで休んでいます。

メスは一定の行動範囲を持ち、土穴などを巣とします。
オスはいくつかのメスの行動範囲に重なるような行動範囲を持ちます。

冬眠はしません。

食べ物

イタチは雑食性で、カエル、ネズミ類、鳥類、昆虫類、甲殻類、魚類も食べます。

チョウセンイタチはニホンイタチにくらべて植物質の採食量が多いです。

繁殖

イタチは一夫多妻制でオスは複数のメスと交尾します
年に1回繁殖し、4~5月頃に交尾、6~8月に出産、育児します。
妊娠期間は2ヶ月で、1度の出産では3~5頭の子供が産まれます。


ハクビシン
アライグマ
アライグマ
イタチ
イタチ
生息地日本全国日本全国日本全国
西日本に多い
体長90~110 [mm]65~90 [mm]15~40 [mm]
体重3~4 [kg]4~10 [kg]0.1~0.8 [kg]
灰褐色灰褐色茶褐色、赤褐色
山吹色
食べ物雑食雑食雑食
繁殖季節を問わず
2~3頭
4~6月出産
3~6頭
6~8月出産
3~5頭
特定外来生物対象
鳥獣保護管理法
狩猟対象
対象対象対象
詳細詳細詳細
害獣の比較表

【被害】騒音、悪臭から健康、建物の被害につながる

イタチは神社仏閣、公民館、民家などの天井裏や床下、物置といった場所に侵入し住みつきます。

そこに糞尿を排泄することで、天井にシミ汚れがひろがり、異臭、ノミ、ダニを発生させます。
そのまま放置してしまうと建物の断熱材や建材が劣化していき、最終的には天井が抜け落ちてしまいます。

天井裏を夜間に歩きまわることによる騒音から睡眠障害、糞尿からの悪臭による精神被害、ノミ、ダニによる皮膚病、イタチがもつ病原菌、ウイルスによる感染症などの健康被害が拡大していきます。

【駆除・対策】無許可での捕獲は絶対ダメ!

イタチのオスは鳥獣保護管理法で定められた狩猟鳥獣です。
イタチのメスは捕獲することが禁止されています。

捕獲をするには許可申請が必要なので、狩猟免許を持っている駆除業者に依頼するのがいいです。

イタチの被害対策をするには建物に侵入させないことが大事になってきます。
侵入口となっている建物の隙間、破損箇所を特定しふさぎます。

まとめ

イタチについて解説しました。

イタチの特徴や生態をまとめると…

  • ニホンイタチは日本の在来種
  • チョウセンイタチは中国大陸からの外来種
  • 体長は約20cm~40cm
  • 夜行性
  • 雑食性
  • 繁殖は年に1回、4~5月
  • 天井裏や床下、物置といった場所に侵入し住みつく

イタチの被害にはこんなことがあります。

  • 糞尿による建物被害
  • 夜間に動き回る騒音による睡眠障害
  • ノミ、ダニによる皮膚病
  • 病原菌、ウイルスによる感染症

イタチを見つけたら、すぐに駆除業者へ相談してください

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