【ハクビシンとは】見つけたらどうする?特徴や生態、被害、駆除・対策方法を解説

ハクビシンってどんな動物?

屋根裏に何かが住みついているみたいで怖い

ハクビシンを見つけたらどうしたらいいの?

こんなお悩みはありませんか。

ハクビシンは体長約1mで木登りが得意な家屋の屋根裏などに住みつく動物です
もしハクビシンを見つけても、近づいたり、さわったり、エサをあたえたり、捕まえたりしてしてはいけません。
屋根裏などに気配を感じたり、ハクビシンを見つけたら、すぐに駆除業者へ相談してください

なぜならハクビシンが自宅の屋根裏に住みついていると、排泄した糞尿から健康被害の原因になったり、建物にも被害をあたえるからです。
ただ、たとえ自宅が被害にあっているとしても、ハクビシンを無許可で捕獲することは犯罪になってしまいます。
このためハクビシンの生態や法律の知識を持った駆除業者へ依頼することで、リスクなくハクビシンの被害を解決させることができます

この記事では、ハクビシンの特徴、生息地、被害、駆除・対策法などについて解説します。

記事を読み終えると、ハクビシンについて理解でき、ハクビシンの被害を解決させることができます。

目次

【生息地】ハクビシンは日本全国に広く生息

ハクビシンはネコ目ジャコウネコ科の動物で、中国大陸南部、東南アジア、台湾が原産です。
江戸時代以前から日本に持ち込まれていたため特定外来生物には指定されていません
元々は東北、東海、四国にまばらに分布していましたが、現在はほぼ日本全国で特に東日本から四国にかけての地域に広がっています。

ハクビシン 分布
引用元:環境省 ハクビシンの分布(2010年~2917年)

【見た目】体長約1mで灰褐色 額から鼻の白い線が特徴

ハクビシン

大きさ

ハクビシンの体長は尻尾を含めて約90cm~110cmです
尻尾を含めない体長が50cm~60cmで、尻尾だけだと約40cm~45cmです。
体重は体重は約3~4kgあります。
一般的によく見る猫よりは大きく、アライグマよりは小さいです。
アライグマと間違われることが多いです。

特徴

体の色は灰褐色(灰色と淡い茶色を混ぜたような色)で、前後の足、尻尾は黒色です。
顔も全体は黒く、額から鼻にかけてある白い線がハクビシン(白鼻芯)という名前の由来にもなっています
目の下と耳の前も白くなっています。

引用元:あおき消毒

【生態】夜行性で雑食、木登りが得意、季節を問わず繁殖する

行動

ハクビシンは夜行性で昼間は家屋の屋根裏などのねぐらで休んでいます。

木登りが得意で木や柱を登ります。
バランス感覚がよく電線のような細いところでも渡ることができます。

爪が短いので穴を掘ることは苦手です。

食べ物

ハクビシンは雑食性で、果実やトウモロコシなどの野菜、小動物、昆虫、鳥や鳥の卵を食べます。

都会の家屋に住みついたハクビシンは生ゴミも食べるようになっています。

繁殖

ハクビシンの繁殖は季節を問わずおこなわれますが夏から秋にけけて多く産む傾向があります。
妊娠期間は2ヶ月で、1度の出産では2~3頭の子供が産まれます。
その後も同じ場所で出産、子育てをおこなうため、家屋の屋根裏などで糞尿の被害はどんどん拡大していきます。
対策は早期におこなうことが大事になってきます。

糞の形状は棒状で細長いです。(5cm~15cm)
ねぐらなど同じ場所にため糞をします。
また、よく使う通路上の側溝や溜まり水の中に糞をする。

足跡

手のひらは吸盤のようなパッドのようになっているため、足跡は丸いものです
短い5本指なので多くの場合、足跡に爪の跡は付きません。
前足の足跡は長さ5cm、幅4.5cm程度。
後足の足跡は長さ10cm、幅4cm程度。


ハクビシン
アライグマ
アライグマ
イタチ
イタチ
生息地日本全国日本全国日本全国
西日本に多い
体長90~110 [mm]65~90 [mm]15~40 [mm]
体重3~4 [kg]4~10 [kg]0.1~0.8 [kg]
灰褐色灰褐色茶褐色、赤褐色
山吹色
食べ物雑食雑食雑食
繁殖季節を問わず
2~3頭
4~6月出産
3~6頭
6~8月出産
3~5頭
特定外来生物対象
鳥獣保護管理法
狩猟対象
対象対象対象
詳細詳細詳細
害獣の比較表

【被害】騒音、悪臭から健康、建物の被害につながる 農作物への被害も

生活環境被害

ハクビシンは神社仏閣、公民館、民家などの天井裏や床下、物置といった場所に侵入し住みつきます。

建物の断熱材を食いちぎって巣をつくります。

そこに糞尿を排泄することで、天井にシミ汚れがひろがり、異臭、ノミ、ダニを発生させます。
そのまま放置してしまうと建材が劣化していき、最終的には天井が抜け落ちてしまいます。

天井裏を夜間に歩きまわることによる騒音から睡眠障害、糞尿からの悪臭による精神被害、ノミ、ダニによる皮膚病、ハクビシンがもつ病原菌、ウイルスによる感染症などの健康被害が拡大していきます。

農作物被害

多くの農作物で被害が報告されています。

  • モモ
  • ぶどう
  • サクランボ
  • ナシ
  • ミカン
  • カキ
  • リンゴ
  • トウモロコシ
  • メロン
  • スイカ
  • イチゴ
  • トマト
  • ジャガイモ
  • サツマイモ

【駆除・対策】無許可での捕獲は絶対ダメ!

ハクビシンは特定外来生物には指定されていませんが鳥獣保護管理法で定められた狩猟鳥獣です。

捕獲をするには許可申請が必要なので、狩猟免許を持っている駆除業者に依頼するのがおすすめです。
面倒な許可申請も代行してくれます。

ハクビシンの被害対策をするには建物に侵入させないことが大事になってきます。
侵入口となっている建物の隙間、破損箇所を特定しふさぎます。

まとめ

ハクビシンについて解説しました。

ハクビシンの特徴や生態をまとめると…

  • ハクビシンはネコ目ジャコウネコ科の動物
  • 体長は尻尾を含めて約90cm~110cm
  • 額から鼻にかけてある白い線がハクビシン(白鼻芯)という名前の由来
  • 夜行性
  • 雑食性
  • 繁殖は季節を問わない
  • 糞の形状は棒状で細長い
  • 足跡は丸い
  • 天井裏や床下、物置といった場所に侵入し住みつく

ハクビシンの被害をまとめると…

  • 糞尿による建物被害
  • 夜間に動き回る騒音による睡眠障害
  • ノミ、ダニによる皮膚病
  • 病原菌、ウイルスによる感染症
  • 農作物被害

被害を拡大させないために、屋根裏などに気配を感じたり、ハクビシンを見つけたら、すぐに駆除業者へ相談してください

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